sakuma51’s blog

川崎市からみんなに役立つ情報発信をします。

成田氏からの11月2日付メール その3

ご注意
メールはHTML形式でしたので、そのままリンク先にアクセスできたのですが、ブログにアップロードするにあたり、いったんメモ帳に張り付けた関係上リンクが切れました。
タイトルをそのままYouTubeの検索窓に貼り付ければアクセスできます。(検証済)

 


サウジアラビアのサルマン・ビン・アブドゥルアジィ-ズ国王(第7代国王、86歳)は、9/27にムハンマド・ビン・サルマン皇太子(37歳)を自身に代わる新たな首相に任命する勅命を発表した。これは次の国王に引継ぐ準備と見做されている。
現国王はサウジアラビア建国の父、イブン・サウードの25番目の男子。つまり、サウジアラビア国王は初代のイブン・サウードからたったの2世代しか経っていない。サウジアラビアという国名は、サウード家のアラビアという意味だ。イブン・サウードアラビア半島の各部族を次々に平定し、統一を果たしたのが1931年。国名を現在のサウジアラビア王国に変更したのは翌1932年だった。イブン・サウードの豪傑振りは、ここでは書けないが、今でも西欧のリーダー達に語り継がれている。建国以来90年間にも渡って、サウジアラビアイブン・サウードとその息子たちが国を治めてきた。

ムハンマド皇太子とOPEC+はバイデンの石油増産要求を退け、日量200万バレルの減産を決めた。バイデンの必死の懇願(せめて1ヶ月間でも発表を延ばして欲しいという懇願)にも拘わらず、その要求を退けた。これに激怒したバイデン政権は、石油カルテルの影響力を弱めるなどの報復措置を検討しているという。OPECの中では米国と極めて親密な関係を続けていたサウジアラビアが、米国の方針に不服従の方針を明らかにした。これは米国の影響力の弱体化と、それにより世界が多極化に向かっていくことの兆候だろう。そして、米国は同盟国であるサウジアラビアに報復するというのだ。これはキッシンジャーが言った、「米国の敵になるのは危険かも知れないが、友人になることは致命的だ」の言葉通りだ。サウジアラビアは脱米国に踏み切った。そしてもう一つ、ムハンマド皇太子は脱石油にも踏み切っている。

(1968) 2022.10.31【サウジアラビア】脱石油に舵を切る中東の盟主!ムハンマド皇太子の戦略。YouTube越境3.0石田氏に聞く【及川幸久−BREAKING−】 - YouTube

 

ムハンマド皇太子が肝いりで始めたプロジェクトがSaudi Vision 2030です。これは脱米国と脱石油を進めるサウジアラビアが始めた、異次元の未来都市NEOMというビジョンです。この中核となるのが、今年から建設が始まったLINE Projectです。これは横200m、高さ500m、全長170kmの巨大な建物に、人口900万人が居住する空間を作ろうというものです。何もない砂漠のど真ん中に、未来都市を建設しようといういう野心的なプロジェクトである。初めてこれを知った時、とても信じられなかった。これからの人類は、このような空間に居住するのだろうか。2030年と言えば、たった7年後なのです。

(1968) 2022.11.2【サウジアラビアムハンマド皇太子が仕掛ける異次元の未来都市NEOM YouTube越境3.0石田氏に聞く【及川幸久−BREAKING−】 - YouTube

サウジアラビアとNEOMが発表した全長170km高さ500mの直線型高層都市〈THE LINE〉Saudi Arabia and NEOM have announced a 170km-long, 500m-high linear high-rise city called "THE LINE" |CULTURE|TECTURE MAG(テクチャーマガジン)

 

ブラジル大統領選が大変なことになっている。10/30に行われた決選投票で、現職のジャイール・ボルソナーロ大統領と大統領経験者ルーラ候補の一騎打ちになっている。ボルソナール大統領はブラジルのトランプと言われている保守派だ。一方のルーラ候補は、中絶の権利や麻薬の合法化を訴えている極左の候補だ。「グレート・リセット」を唱える世界経済フォーラムの主宰者クラウス・シュワブと親しい。

開票結果は、ルーラ候補:40,084,172票(50.01%)、ボルソナーロ候補:40,075,683票(49.99%)で、僅か8000票差でルーラ候補の勝利となった。しかし、この結果に国民が納得せず、大規模なデモがブラジル全土で起きている。警察も軍隊(陸軍)までも、選挙結果に納得していないという。及川さんは2020年の米大統領選の再現ではないかと言っている。極左と保守の戦いはますます激しくなってきた。世界は混沌としてきたと言える。10日前には第20回中国共産党大会が波乱の幕切れとなった。1週間後には米中間選挙がある。世界の運命が決まる時期にいよいよ突入した。

(1968) 2022.11.1【速報ブラジル大統領選】選挙結果に国民の怒り!大デモ隊に警察も参加【及川幸久−BREAKING−】 - YouTube

 

以上、成田

成田透氏のプロフィール
日本アイ・ビー・エム(株)に30年勤務。システムズ・エンジニア(SE)として、金融機関(都銀・長信銀)を担当。退職時は金融システム・ソリューション部長。
退職後はIBM関連会社の役員を歴任。最後は(株)エムティーアイで常務取締役ITセンター長。
数々の大規模システムの構築や大規模プロジェクトを成功裏に実施した。現在72歳。