sakuma51’s blog

川崎市からみんなに役立つ情報発信をします。

成田氏からの11月12日付メール 

今回の米中間選挙では、事前に言われていたほど共和党は勝利出来なかった。その責任は誰にあるのか。米国の専門家たちはそんな議論を今しているという。そして、その責任がトランプに向いている。中間選挙後にグローバリスト達はトランプ降ろしをしていると言うのだ。 今回の中間選挙の最大の敗者はトランプで、最大の勝者はフロリダ州知事に再選を果たしたデサンティスという話になっているという。事前の予想にも拘わらず、共和党は思ったより奮わなかった。それはトランプが推薦した候補者を間違えていたからだという。つまり、敗因はトランプのせいなのだと言うのだ。そんな中で、フロリダ州知事選で、民主党の候補者に大差を付けて勝ったデサンティスは凄かった。もうトランプの時代は終わったのだ。これからの共和党はデサンティスの時代なのだという話だ。 これは果たして事実なのだろうか。今回の選挙はトランプの推薦を受けた候補者(つまり、MAGA)がたくさん立候補した。しかし、それがダメだったというのだ。トランプが推薦した候補者が結構負けているというマスコミの論調だ。だが、事実は219勝16敗なのだ。トランプが推薦した候補者は、上・下院の議員や州知事だけでなく、重要な州の州務長官や州の司法長官も擁立した。結果はここにある通り、勝率は93%以上になのだ。つまり、米国のメディアが言っていることはおかしい。少なくとも事実とは違うという指摘だ。勿論、何も考えずに米国のメディアの報道をそのまま報じる日本のマスコミなどは論外だ。 今回のネバダ州知事選で初当選した共和党のMAGAの候補ジョー・ランバードは、前職が警察官だ。警察官がいきなり州知事に当選した。2年前の大統領選では、ネバダ州はおかしなことが色々と起きた。つまり、ネバダ州の知事を共和党が抑えたと言うことは、2年後の大統領選に非常に意味のある勝利だった。 アリゾナ州上院議院選挙で残念ながら落選したブレイク・マスターズ(彼もMAGA)は、結果が出る前にFOXニュースのタッカー・カールソンの番組に出演していた。ここでマスターズが言ったことは重要だ。それは共和党上院のリーダーであるミッチ・マコーネル(共和党上院院内総務、守旧派で反トランプ)のことだ。マコーネルは今回の選挙で同じ共和党のトランプ推薦候補(MAGAの候補)を支援しないばかりか、逆に妨害した。具体的には共和党スーパーPAC上院基金共和党上院議員の選挙資金、マコーネルは自由に割当てができる)を、選挙の3ヶ月前に1800万ドル(25億2000万円)、マスターズ候補から削減した。アリゾナ州の現職は民主党の候補者だ。それを共和党が奪還するチャンスだった。米国ではテレビのCMが大きな影響力を持つ。それなのにマコーネルはマスターズの選挙資金を奪った。なぜマコーネルはこんなことをしたのか。それはマスターズがトランプの推薦を受けたMAGAだったからだ。同じ共和党なのに、マコーネルはマスターズが当選することを妨害した。 では、その資金をマコーネルは誰に渡したのか。それはアラスカ州上院議員の現職リサ・マーカウスキー(共和党の反トランプ、反MAGAで左翼の政治家)だった。一方、トランプはMAGAの候補者としてアラスカ州上院候補にケリー・ツィバカを推した。マコーネルはアリゾナ州共和党のMAGAの候補から選挙資金を奪って、アラスカ州のMAGAの候補を倒すために選挙資金を移動させた。アリゾナ州のマスターズは、こんなことが許されて良いのかと訴えている。マコーネルは共和党が勝つためでなく、MAGAの候補を落とすことをやっている。次の上院の共和党のリーダーには、マコーネルを選ばないで欲しいとマスターズは訴えている。 ケン・ジョセフ(在日アッシリア系米国人、千葉大学客員特任教授)は、共和党民主党の両方のエスタブリッシュメント(支配階級)が共謀して、トランプ推薦候補を倒すことを行っていたと言っている。つまり今回の選挙は、民主党vs共和党の戦いではないと言うのだ。これは昔から言われていたことだ。共和党上院議員であるジョシュ・ホーリーやマルコ・ルビオはマコーネルではダメではないかと言い始めている。 そんな中、ジョージ・W・ブッシュ(ブッシュJr)がゼレンスキーは現代のウィンストン・チャーチルだと言い始めた。中間選挙後、まだ数日しか経っていないのに、ブッシュJrはゼレンスキーと対話するという(多分、リモート対談)。米国は今後もゼレンスキーに資金を送りウクライナを支援するという約束だという。つまり、共和党のブッシュJrはバイデンと同じ政策なのだ。マスコミが騒いでいるように、中間選挙でトランプの評価が落ちたところで、ネオコンの大物中の大物であるブッシュJrが登場した。これは何を意味しているのか。これは、トランプvs古い共和党RINO)であり、MAGA(反グローバリスト) vsグローバリストの戦いだと言うことだ。共和党の内部での戦いでもあったと言うことだ。 中間選挙の最大の敗者はトランプで、最大の勝者はフロリダ州知事に当選したデサンティスだと彼らは言う。トランプの時代は終わった。トランプの候補者選びが失敗した。これが共和党の劣勢を招いたと主張する専門家がマスコミで(FOXでも!)主張している。だから、共和党の次の大統領候補はデサンティスに譲れというのだ。ペンシルベニアの上院選挙で、有名人のDr.オズをトランプは擁立し、そして負けた。地元の候補者を立てる立てるべきだったという。一方、デサンティスは(元軍人なので)規律があり、44歳と若く、COVID-19やハリケーンのような危機の統治実績がある。フロリダはマイノリティが多いが、その中でも勝った。つまり、トランプは潔く身を引いて、2024年はロン・デサンティスを大統領候補にすべきだというのだ。 では、トランプの戦績はどうだったのか。最初に書いたように、219勝16敗なのだ。デサンティスは確かに素晴らしい政治家だ。しかし、フロリダで勝利したと言っても、全米ではまだまだ知名度は低い。デサンティスはコロラド州共和党上院議員候補のジョー・オデア(MAGAではない)を応援したが落選した。 グレン・ベック保守系ラジオパーソナリティ、コメンテーター。かつてはFOXで司会を務めていた)はこう言っている。「わたしは保守派が行っている『トランプvsデサンティス』の戦いに参加する積りはない。わたしは二人の熱烈な支持者だ。皆さんもこんな争いに関わらない方がいい。民主党の思うツボだからだ」。「トランプvsデサンティス」などと言っているのはマスコミだ。米国のマスコミは、みんな民主党プロパガンダ機関なのだ。共和党の大統領選の候補者を決めるのは専門家ではない。ましてや米国のメディアでもない。それは共和党支持者たちなのだ。 今回の中間選挙は思ったほど共和党は勝てなかった。多くの人たちは。2年前に起きたことがまた起きたと思っている。 及川さんは言わなかったが、ネオコンにとってデサンティスは与しやすいだろう。今までの大統領と同じように金と利権で幾らでも懐柔出来そうだからだ。それは、2020年の最後の最後でトランプを裏切ったマイク・ペンスとて同じだ。1000億円とも言われる大統領選挙資金を自力で調達出来る人は極めて少ない。マイク・ペンスもマイク・ポンペオもコーク財閥から資金援助を受けている。トランプでさえ、昔ロスチャイルドから資金援助を受けた。その影響をどれだけ受けない候補者かということだろう。 (2001) 2022.11.12【米国】中間選挙後グローバリストたちのトランプ降ろし【及川幸久−BREAKING−】 - YouTube 以上、成田

成田透氏のプロフィール
日本アイ・ビー・エム(株)に30年勤務。システムズ・エンジニア(SE)として、金融機関(都銀・長信銀)を担当。退職時は金融システム・ソリューション部長。
退職後はIBM関連会社の役員を歴任。最後は(株)エムティーアイで常務取締役ITセンター長。
数々の大規模システムの構築や大規模プロジェクトを成功裏に実施した。現在72歳。