sakuma51’s blog

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成田氏からの11月9日付メール その1

世界中が注目している米中間選挙の状況についての報告です。 オランダに本拠のある国際金融機関ラボバンクシンクタンク部門のアナリスト、フリップ・マーレイが米中間選挙後の米国経済について纏めた考察を及川さんが紹介しています。彼は米国の政治学者セス・マスケットが考案した大統領支持率と経済状況から選挙結果を算出するという下院選挙モデルを使っています。バイデン大統領の支持率は9月:42%、10月:40%と非常に悪い。しかもここ1ヶ月間で悪化している。経済的な要素として、一人当りの実質可処分所得を使っています。過去1年間の実質可処分所得の変化は、ー4.5%と悲惨な数字になっている。これらの数字を入力した結果、このモデルが算出した民主党議席は、下院:―75議席、上院:―11議席だ。何と上院でも共和党が61議席を獲得するという異常な結果になる。これは現実的にはあり得ない数字だ。ただここで重要なのは、民主党にとって、環境はこれ程までに悪いということだ。2020年の時のような不正がなければ、共和党の大勝となる。 この前提で、マーケットへの影響はどうなのか。民主党が上院の過半数を維持し、下院では過半数を失うと、2023年の初めから法案が決まらないという政治的な閉塞状況になる。しかしこれは金融市場は織り込み済みであり、混乱はないだろう。また、民主党が下院も上院も過半数を維持した場合は、政府支出が増え続け、インフレが悪化する。金利も上昇する。大手世論調査会社は、この可能性は15%だと予想している。だが、2020年の選挙結果をみると、こうなる可能性はある。こうなった場合のもう一つの可能性は、バイデン政権は増税を行い、グリーンニューディール(脱炭素政策)などの規制を強化する。これにより景気はさらに悪化する。金利が下落し、スタグフレーションに陥る。つまり、民主党が両院で勝利すると、米国経済にとってはどちらも悪い結果になるという予測だ。 では、共和党が下院だけ過半数を取った場合の経済政策はどうなるのか。共和党はこの場合の経済政策を既に発表している。共和党の下院のリーダーはケビン・マッカーシーで、彼がナンシー・ペロシに代わって下院議長になる。彼はトランプ寄りではない。つまりMAGAではない。良く分からない人だと及川さんは言います。彼は、「アメリカへのコミットメント」で、経済政策の優先順位を発表している。これはバイデンがやってきたことの逆だ。政府支出を削減し、インフレ対策による強い経済にするというのが中心だ。(バイデンが行った警察の縮小ではなく)警察を強化して犯罪を防止する。(バイデンがメキシコ国境を開いて不法移民を受入れたために米国民の安全が脅かされたので)国境を閉じて米国民の安全を確保する。これまでバイデンが行って来たことは、政策のミスではなく犯罪だ。なので下院の公聴会で大統領を弾劾する。いずれにせよ、政府の財布を握っているのは議会(特に下院)だ。政府支出は、もうバイデンの自由にはならない。これによってバイデンのバラマキ財政政策は終わる。40年振りのインフレを作ったバイデンを止めれば、少なくともインフレの悪化は止まる。 更に、外交政策にも影響を与えることになる。ウクライナ支援の支出を止めるか、少なくとも削減は出来るからだ。バイデンが今までやって来たことは、ウクライナへのコミットだった。これから共和党がやろうとしていることは、アメリカへのコミットだ。 もし、共和党が上院・下院の両方で過半数を取ったら、共和党の法案が通りやすくなる。こうなった場合、バイデンは法案の署名を拒否するという拒否権を発動するだろう。大統領の拒否権が発動されても、上院・下院の2/3の賛成票があれば通すことができる。しかし、幾ら共和党が大勝しても、それは現実的には難しい。そうなると、如何なる法案も超党派で通さなければならなくなる。つまり、今後2年間は膠着状況が続くだろう。共和党はやはり大統領を取らなければならないのだ。 過去の統計的な数字から、高いインフレ率とバイデンの低い支持率という条件が揃っているので、中間選挙では共和党が圧勝する筈だ。2年前のような不正さえなければの話だが。 (1986) 2022.11.8【米国】中間選挙共和党勝利で経済はどうなるか?インフレを止めよ【及川幸久−BREAKING−】 - YouTube 選挙の開票状況は、「カナダ人ニュース」チャンネルが詳しく報じてくれています。現在判明している下院議院と上院議員州知事選挙の状況のレッド・ウェーブは中並みだそうです。日本では考えられない投票機の故障があちこちで起きているみたいです。信じられませんね。 (1986) 11.8① 2年ぶりのこんにちは - YouTube (1986) 11.8②本目 - YouTube (1986) 11.8③ 中くらいの波? - YouTube CNNと言った米左派メディアがバイデンを見限った(裏切った?)報道をし始めたという話題と、日本の左派メディア(NHKとテレ朝)がトランプ共和党の圧勝で発狂しているという報道です。 二つ目は開票状況とバイデン側の選挙不正の兆候が見えているという報道です。 (1986) あちゃー - YouTube (1986) きたきた - YouTube アリゾナ州の最大の票田、マリコパ郡で投票集計機が壊れているという報道です。 (1986) 住民の不信感が見える、その場で一時帰宅する人も、あの有名なアリゾナ州マリコパ郡で、朝から投票集計機械が壊れているとアナウンスする職員(時間の関係上、字幕なし、雰囲気のみ) - YouTube 以上、成田

成田透氏のプロフィール
日本アイ・ビー・エム(株)に30年勤務。システムズ・エンジニア(SE)として、金融機関(都銀・長信銀)を担当。退職時は金融システム・ソリューション部長。
退職後はIBM関連会社の役員を歴任。最後は(株)エムティーアイで常務取締役ITセンター長。
数々の大規模システムの構築や大規模プロジェクトを成功裏に実施した。現在72歳。